オール沖縄!カンファレンス|レジデントの対応と指導医の考えVer.2.0・51
総合診療医が診る担癌患者の救急診療!
澁田 恭平
1
,
永田 恵蔵
1
,
平辻 知也
1
,
徳田 安春
2
1沖縄県立北部病院内科
2臨床研修病院群プロジェクト群星沖縄センター
pp.366-370
発行日 2021年3月15日
Published Date 2021/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429203070
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CASE
患者:65歳、男性。
主訴:嘔気、歩行困難。
現病歴:来院1カ月前より活気がなく、食事摂取量が低下してきた。来院1週間前には、他院で同様の主訴で点滴を行っている。腹痛はないが、悪心・嘔吐がある。下痢はないが、便秘である。来院当日、嘔吐後に倦怠感強く起立困難であったため、救急搬送となった。頭痛、めまいなし。発熱、悪寒戦慄なし。体重増減なし。他院泌尿器科で膀胱癌に対して化学療法を受けている(化学療法に関しては家族に聴取しても詳細不明だった)。
既往歴:膀胱癌・両側腎瘻、本態性血小板血症、高血圧、糖尿病。
内服歴:アムロジピン5mg、カンデサルタン8mg、テネリグリプチン20mg、バイアスピリン100mg、カモスタットメシル400mg、ラベプラゾール10mg。
家族歴:特記事項なし。
生活歴:ADL(activities of daily living)は自立。
嗜好歴:喫煙5本/日、膀胱癌罹患後に禁酒。
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