【臨床小説】後悔しない医者|あの日できなかった決断・第9話
気持ちが読める医者
國松 淳和
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1医療法人社団永生会 南多摩病院 総合内科・膠原病内科
pp.1554-1559
発行日 2020年12月15日
Published Date 2020/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429202931
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前回までのあらすじ 今月のナゾ
前回、黒野たちは他院から相談を受けた全身痛の患者、いや筧の先輩医師を救えなかった。時は戻らなかったのだ。一方、黒野のもう1つの異能が垣間見られた。
今回からの新エピソードでは、西畑の地域研修先を黒野が訪れる。西畑が「黒野になんか似ている」と評した開業医・白川医師を訪ねるためだ。どうやら白川も異能をもつらしい。その能力とは? どのように黒野と似ているのか?
白川医師は、地域の開業医だ。総合病院と開業医院では、扱う医療に差異がある。新エピソードでは、診療所ベースのジェネラリストに目を向けてみる。専門性を問わずそこに住む多様な患者を診るうちに、養われていくジェネラリズムが、地域にはある。彼ら無名の実地医家から、私たちは何を学べるだろう?
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