Editorial
みんなの力で
岡部 竜吾
1
1伊那市国保美和診療所
pp.1601
発行日 2018年12月15日
Published Date 2018/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201803
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筆者は30年前に、当時“スーパー・ローテート”と呼ばれた多科をローテートする初期研修で医師の人生をスタートした。当時、スーパー・ローテートはメジャーでなく、受け入れ側にも迷惑をかけながらの研修であった。内科を回ると、「外科の医師は患者管理がずさんだ」と言われ、外科を回ると、「内科の医師は決断が遅い」などと言われていた。「どちらにも良いところがあるのにな」と思った。
その後、外科系の総合医として地域医療に携わったが、ここでも「専門医は、限られた自分の領域しか診ない」とか、「総合医は、得意な専門性がなく曖昧な存在だ」などと互いの批判がなされた。
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