時の動き
みんなの力で南極探檢
K
pp.46-47
発行日 1955年11月15日
Published Date 1955/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661909978
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さわやかな秋も終りに近ずきましたが,皆さんお元気のことと思います。今月は,国際地球観測年に当る明後年日本が南極探検を行うことについて,少しお話してみましよう。
さてその前に,国際地球観測年ということがいわれておりますが,これは昭和32年の7月から昭和33年の12月までの間に,世界各国が協力して我々の住んでいる地球を,いろいろな角度から研究し調査しようというもので,国際地球観測年の“年”は,“何々デー”や“何々週間”と同じ意味をもつものです。この国際地球観測年は今度が3度目で明治16年に第1回が行われました。その後50年に1回行われることになり昭和7年と8年に行われ第3回目は昭和57年に当るわけですが,最近の科学の進歩が目ざましいことから,学者たちの間で25年くり上げて,昭和32年と33年に第3回の地球観測を行うことになつたものです。ここで話が脇へそれますが,わが国が天気予報をはじめたのが,ちようど第1回の国際地球観測年に当る明治16年のことでした。
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