特集 これからの地域共生社会と病院経営の未来
地域をつくる病院経営の実際
「みんなの力で,みんなの幸せを」を掲げる福祉村病院の挑戦
山本 左近
1,2
1さわらびグループ
2医療法人さわらび会 福祉村病院
キーワード:
みんなの幸せを
,
福祉村
,
自立度を高める
,
地域との共創
Keyword:
みんなの幸せを
,
福祉村
,
自立度を高める
,
地域との共創
pp.237-240
発行日 2022年3月1日
Published Date 2022/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541211641
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■医師のなかの“異端児”
私の父であり,現さわらびグループ理事長の山本孝之が愛知県豊橋市に「山本病院」を創設したのは,1962年8月15日だ.当時の日本は戦争の焼け跡から立ち上がり,高度経済成長を果たすまでに復活を遂げていた.日本人の平均寿命は右肩上がりで伸びており,そんな中,国内では脳卒中の患者が急増していた.当時は今と違って「脳卒中は絶対安静」がセオリーだったが,父は患者の予後を考え,脳卒中の治療にいち早くリハビリテーション(リハビリ)を取り入れて,院内に充実のリハビリ機器を取り揃えた.
「幸せとは,自立して自由に生き,今,自分のできることで周りの人に役立つ働きのできる時に感じるもの」
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