特集 小児診療“苦手”克服!!—劇的Before & After
“匠”を目指すための9つのワザ
❶身体診察(内科系)
野村 あかり
キーワード:
活気不良
,
PALS
,
繰り返し所見をとる
,
咽頭診察
Keyword:
活気不良
,
PALS
,
繰り返し所見をとる
,
咽頭診察
pp.1631-1635
発行日 2017年12月15日
Published Date 2017/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201247
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Case
活気不良から髄膜炎と診断した症例
患者:0歳3カ月、女児。
周産歴:妊娠経過、出産時異常なし。出産時母体GBS(group B streptococcus)感染陰性。
家族歴:特記事項なし。
現病歴:3日前から37℃後半の微熱が続き、昨日から哺乳量低下のため診療所を受診された。
受診時の状態:活気不良(ややぐったりしている)、呼吸数20回/分、努力呼吸なし、脈拍数120回/分。四肢皮膚色良好。大泉門平坦・軟、頸部硬直なし。鼓膜異常なし。呼吸音清、心雑音・心音減弱なし、不整脈なし。腹部膨満なし、臍発赤なし。四肢運動やや乏しい。CRT(capillary refilling time)2秒以内。
臨床経過:活気不良であったことから、重症な感染症である可能性を考え、病院小児科へ紹介とした。血液検査、胸部単純X線検査、尿検査、髄液検査を施行され、大腸菌性髄膜炎と診断されて入院となった。
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