特集 病歴と診察で診断できない発熱!—その謎の賢い解き方を伝授します。
扉
徳田 安春
pp.414-415
発行日 2017年4月15日
Published Date 2017/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200858
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総合診療医は発熱患者を担当することが多い。まずは感染症などを考えて病歴(問診)と診察を行う。本誌でも「感染症を病歴と診察だけで診断する!」という特集を企画した(24巻8号と25巻10号)。スナップ診断で原因がわかれば、それに越したことはない。しかしながら、世の中そんなに甘くない!病歴と診察、そして基本的な検査を行っても、「原因不明の発熱患者群」というのは、よく登場するのである。
原因不明の発熱が続く時は、患者も担当医も不安に包まれる。大きなプレッシャーを感じる医師も多いだろう。本特集は、そのような現場で苦悩する読者を助けるために、この診断困難群への現実的アプローチについて、発熱診療のエキスパートによる「診断を確定するためのヒント」を提供したい(本特集では、3週間未満の原因不明の発熱も対象とするので、いわゆる「不明熱」までいっていないケースも含む内容としたい)。
発熱患者を単に病歴と身体所見のみで診断できなかった場合、本特集が示す具体的な道順を辿っていけば、きっとそのプレッシャーも軽くなることであろう。
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