特集 “賢い処方”と“ナゾ処方”
【ケース別“賢い処方”と“ナゾ処方”】
超高齢者でも一度は適応を考えるべき大事なクスリ—ポリファーマシーvsアンダートリートメント
吉岡 靖展
1
1国立病院機構 名古屋医療センター 総合内科
キーワード:
アンダートリートメント(PPO)
,
START criteria
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高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015「開始を考慮するべき薬物のリスト」
Keyword:
アンダートリートメント(PPO)
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START criteria
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高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015「開始を考慮するべき薬物のリスト」
pp.473-477
発行日 2016年6月15日
Published Date 2016/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200559
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あるあるナゾ処方Case
肺炎・心不全で入院した高齢者への処方再開
患者:83歳,女性.
既往歴:高血圧・慢性心不全にて近医A内科,腰部脊柱管狭窄症にて近医B整形外科に通院中.
現病歴:2日前からの発熱・咳・痰・呼吸苦にてERを受診.肺炎に伴う慢性心不全増悪の診断にて入院.抗菌薬治療および酸素投与,利尿薬と血管拡張薬にて軽快した.担当となった研修医と,内服薬の再開ならびに今後の二次予防について,どうするか議論となった.
処方薬:
▼近医A内科より
●アムロジピンOD 5mg 1錠 分1朝食後
●ランソプラゾール15mg 1錠 分1朝食後
●モサプリド5mg 3錠 分3毎食後
●エチゾラム0.5mg 1錠 分1就寝前
▼近医B整形外科より
●リマプロスト5μg 3錠 分3毎食後
●ロキソプロフェン60mg 3錠 分3毎食後
●ノイロトロピンⓇ4単位 3錠 分3毎食後
●レバミピド100mg 3錠 分3毎食後
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