特集 高齢者医療ハンドブック―高齢者医療におけるダイバーシティへの対応
座談会
高齢者のポリファーマシー対策
小島 太郎
1
,
平井 みどり
2
,
飯島 勝矢
3
,
矢吹 拓
4
Taro KOJIMA
1
,
Midori HIRAI
2
,
Katsuya IIJIMA
3
,
Taku YABUKI
4
1東京大学老年病科
2神戸大学
3東京大学高齢社会総合研究機構
4国立病院機構栃木医療センター内科
pp.1072-1081
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_1072
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小島 今日の日本では,人口がますます高齢化の一途をたどり,高齢者に対してさまざまな医療を提供する必要が出てきています.そのなかで,とくに慢性疾患をもつ高齢者が増えてきている状況に鑑み,薬物治療がきわめて重要な鍵を握るのではないかと思います.その一方で,薬物有害事象など多くの問題が出てきており,ポリファーマシーに対する医療者の啓発が重要かと思います.本日は,そのような問題に第一線で取り組まれている先生方にお集まりいただき,「高齢者のポリファーマシー対策」というテーマで高齢者への薬物治療に関わるさまざまな問題に対するヒントを与えられるような議論をしていただければと思っております.
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