特集 “賢い処方”と“ナゾ処方”
【ケース別“賢い処方”と“ナゾ処方”】
超高齢者には不要なクスリとそのリスク
西村 正大
1
1地域医療振興協会 市立奈良病院 総合診療科
キーワード:
転倒
,
腎機能障害
,
ガイドラインの適応
,
deprescribingにおける臨床倫理の4分割表
Keyword:
転倒
,
腎機能障害
,
ガイドラインの適応
,
deprescribingにおける臨床倫理の4分割表
pp.469-472
発行日 2016年6月15日
Published Date 2016/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200558
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あるあるナゾ処方Case
自己転倒による頭部外傷で入院した超高齢者の内科的管理を依頼された一例
患者:89歳,女性.42kg.要介護2,中等度認知症.自宅で息子夫婦と同居.
既往歴:77歳からアルツハイマー型認知症.82歳時に心房細動.87歳時に腰椎圧迫骨折(転倒後).
内服歴:
▼◯◯内科クリニックより
ワーファリンⓇ,アイトロールⓇ,ラシックスⓇ,ニトロダームⓇTTSⓇ,アリセプトⓇ,酸化マグネシウム,レンドルミンⓇ,マイスリーⓇ.
▼△△整形外科クリニックより
ロキソニンⓇ,ムコスタⓇ,エディロールⓇ.
現病歴:自宅で転倒後に救急搬送となり,軽度の急性硬膜下血腫を認めたため,脳外科入院となりました.あなたは入院中の内科的管理を依頼され,ワーファリンⓇの再開とその他の内服薬について継続すべきかどうかで悩んでいます.
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