特集 高齢者医療ハンドブック―高齢者医療におけるダイバーシティへの対応
第Ⅸ章 高齢者における薬剤使用の注意点
12.ポリファーマシー
林 祐一
1
Yuichi HAYASHI
1
1岐阜大学医学部附属病院神経内科・老年内科
pp.960-963
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_960
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Summary
▪高齢者の多くは常時,多数の薬剤を使っているが,その背景に多病,慢性的に治りがたい症状がある.
▪ポリファーマシー対策は医療者の気づきから始まる.
▪患者に処方されている薬剤の全貌を明らかにすることが大切である.
▪処方のレビュー,評価・見直し,見直し後の経過観察が重要である.
▪治療の優先順位の決定など臓器別診療から高齢者の状態に応じた老年医学的なアプローチが必要である.
▪高齢者が常時使うことによって有害事象が発生しやすい薬剤のリストにも着目したい.
▪保険制度上のポリファーマシー対策も並行して行われている.
© Nankodo Co., Ltd., 2018