Dr.徳田と学ぶ 病歴と診察によるエビデンス内科診断・18
アルコール依存症か?─問題飲酒を見極める
徳田 安春
1
1地域医療機能推進機構(JCHO)本部
pp.162-165
発行日 2016年2月15日
Published Date 2016/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200471
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徳田:みなさん,こんにちは.この連載では「臨床疫学」を用いた診断ロジックを学びます.症例に基づきながら,レジデントのみなさんとの対話形式で進めていきます.
今回のケースは,「アルコール依存症」疑いの患者さんです.アルコールは,適度な摂取であれば,コミュニケーションをスムーズにして社会活動を円滑にする利点をもちます.しかしながら,乱用症や依存症にまでなると,肝障害や神経障害,栄養障害,精神障害などのリスクが出てきます.事故や暴力などに発展するおそれもあります.また,ほとんどの乱用症や依存症の人が,そうなる以前の不適切な飲酒(問題飲酒)から移行するので,問題飲酒者を見つけて早期に介入することが重要です.では,今回の症例をみてみましょう.
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