特集 健診データで困ったら─こんな検査結果を持ってこられたら
【各論】
2.胸部CTの異常と経過観察の仕方
古堅 誠
1
,
藤田 次郎
1
1琉球大学大学院医学研究科 感染症・呼吸器・消化器内科学講座(第一内科)
キーワード:
胸部CT異常
,
GGN
,
solid nodule
,
前浸潤癌
Keyword:
胸部CT異常
,
GGN
,
solid nodule
,
前浸潤癌
pp.733-736
発行日 2015年8月15日
Published Date 2015/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200306
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Case
「胸部CT検診で肺結節影を指摘されたのですが……」
患者:76歳,男性.
既往歴:高血圧・不整脈で近医通院中.
喫煙歴:20〜40歳,20本/日.
職業歴:元教師.アスベスト曝露歴・粉塵吸入歴なし.
主訴:検診異常.胸部CT検診にて,右肺上葉に肺結節影(右肺上葉に,径13mm大で内部均一な,すりガラス状結節影)(図1A)を指摘され,外来を受診した.呼吸器自覚症状は乏しく,全身状態良好である.肺結節影をどのように判定し,今後の方針を立てたらよいであろうか?
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