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特集 肝癌―治療計画・支援のための画像診断
各論
その他の肝癌の術前画像診断
肝内胆管癌の術前画像診断
Imaging diagnosis of intrahepatic cholangiocarcinoma
髙橋 祐
1
,
江畑 智希
1
,
横山 幸浩
1
,
伊神 剛
1
,
菅原 元
1
,
國料 俊男
1
,
角田 伸行
1
,
深谷 昌秀
1
,
上原 圭介
1
,
板津 慶太
1
,
吉岡 裕一郎
1
,
梛野 正人
1
Yu TAKAHASHI
1
,
Tomoki EBATA
1
,
Yukihiro YOKOYAMA
1
,
Tsuyoshi IGAMI
1
,
Gen SUGAWARA
1
,
Toshio KOKURYO
1
,
Nobuyuki TSUNODA
1
,
Masahide FUKAYA
1
,
Keisuke UEHARA
1
,
Keita ITATSU
1
,
Yuichiro YOSHIOKA
1
,
Masato NAGINO
1
1名古屋大学大学院 腫瘍外科
1Division of Surgical Oncology,Department of Surgery,Nagoya University Graduate School of Medicine
キーワード:
肝内胆管癌
,
腫瘤形成型
,
胆管浸潤型
,
胆管内発育型
Keyword:
肝内胆管癌
,
腫瘤形成型
,
胆管浸潤型
,
胆管内発育型
pp.237-244
発行日 2012年5月15日
Published Date 2012/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100561
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要旨
肝内胆管癌は肝内胆管上皮より発生し,原発性肝悪性腫瘍では肝細胞癌に次ぐ頻度である.その進展様式,肉眼型から腫瘤形成型,胆管浸潤型,胆管内発育型に大別され,それぞれが特徴的画像所見を呈する.腫瘤形成型は主に乏血性で,造影CT後期相での遅延性濃染が特徴的である.胆管浸潤型は造影CTで拡張胆管の中枢側に濃染される領域を示すが,主病変は小さいことが多い.胆管内発育型は拡張胆管の内部に周囲よりも低吸収域の類円形腫瘍として描出され,胆管内腔を占めるように発育する.肉眼型にかかわらず根治のための治療は外科的切除のみであるが,それぞれの臨床病理学的特徴を踏まえ,腫瘍の進展に応じた正確な画像診断を行い,合理的術式を立案することが重要である.
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