Japanese
English
特集 進行胆囊癌の診断と治療
各論
手術術式
超進行癌に対するHPD
Hepatopancreatoduodenectomy for locally advanced gallbladder cancer
江畑 智希
1
,
横山 幸浩
1
,
伊神 剛
1
,
菅原 元
1
,
高橋 祐
1
,
國料 俊男
1
,
角田 伸行
1
,
深谷 昌秀
1
,
上原 圭介
1
,
板津 慶太
1
,
吉岡 祐一郎
1
,
梛野 正人
1
Tomoki EBATA
1
,
Yukihiro YOKOYAMA
1
,
Tsuyoshi IGAMI
1
,
Gen SUGAWARA
1
,
Yu TAKAHASHI
1
,
Toshio KOKURYO
1
,
Nobuyuki TSUNODA
1
,
Masahide FUKAYA
1
,
Keisuke UEHARA
1
,
Keita ITATSU
1
,
Yuichirou YOSHIOKA
1
,
Masato NAGINO
1
1名古屋大学大学院医学系研究科 腫瘍外科
1Division of Surgical Oncology,Nagoya University Postgraduate School of Medicine
キーワード:
胆囊癌
,
胆囊管癌
,
肝切除
,
膵頭十二指腸切除
Keyword:
胆囊癌
,
胆囊管癌
,
肝切除
,
膵頭十二指腸切除
pp.42-48
発行日 2012年1月15日
Published Date 2012/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100518
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要旨
胆囊癌に対する肝切除兼膵頭十二指腸切除(HPD)の適応と手術手技の実際について解説した.進行胆囊癌に対するHPDは肝拡大右葉切除を通常伴い,在院死亡率が高いことが特徴である.したがって,遠隔転移を伴う症例は厳格に手術適応から除外し,また可及的にPD併施を回避する.従来,膵頭領域リンパ節転移,十二指腸浸潤または胆管浸潤例に適応されてきた.リンパ節転移例は可及的に郭清で対応し,著しいリンパ節転移例ではHPDの適応を再考すべきである.十二指腸浸潤例は楔状または環状切除で対応することでPDを避けることが望ましい.また,胆管浸潤が膵頭上縁レベルに及ぶ場合はPD併施を考慮するが,このような症例へのHPDの意義はいまだ不明である.
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