Japanese
English
特集 肝区域と画像診断update
各論
脈管解剖の基本と変異の理解
胆管のバリエーション
Surgical anatomy of the biliary tract
髙橋 祐
1
,
江畑 智希
1
,
横山 幸浩
1
,
伊神 剛
1
,
菅原 元
1
,
國料 俊男
1
,
角田 伸行
1
,
深谷 昌秀
1
,
上原 圭介
1
,
板津 慶太
1
,
吉岡 裕一郎
1
,
梛野 正人
1
Yu TAKAHASHI
1
,
Tomoki EBATA
1
,
Yukihiro YOKOYAMA
1
,
Tsuyoshi IGAMI
1
,
Gen SUGAWARA
1
,
Toshio KOKURYO
1
,
Nobuyuki TSUNODA
1
,
Masahide FUKAYA
1
,
Keisuke UEHARA
1
,
Keita ITATSU
1
,
Yuichiro YOSHIOKA
1
,
Masato NAGINO
1
1名古屋大学大学院 腫瘍外科
1Division of Surgical Oncology,Department of Surgery,Nagoya University Graduate School of Medicine
キーワード:
胆管合流形態
,
北回り・南回り
,
肝門部胆管癌
Keyword:
胆管合流形態
,
北回り・南回り
,
肝門部胆管癌
pp.375-382
発行日 2011年6月15日
Published Date 2011/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100419
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要旨
肝門部胆管癌の手術を合理的かつ根治的に行うには,肝門部における胆管,動脈,門脈の立体的位置関係を術前に十分把握する必要がある.それぞれの脈管には実に様々なバリエーションがあるが,本稿では胆管の合流形態,特に一部の胆管枝が門脈の尾側を走行する,いわゆる“南回り(infraportal type)”に着目し解説する.右系胆管ではまず右肝管の有無に着目する.約1/4の症例で右肝管は形成されない.右後枝またはその一部の南回り症例も当科の症例で17%,文献的に見ても10%前後に存在し,日常診療でも十分目にする合流形態である.また頻度はかなり低いが,左外側枝(またはその一部),左尾状葉枝にも南回り症例は存在することも知っておかなければならない.
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