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特集 肝癌―治療計画・支援のための画像診断
各論
肝細胞癌の術前画像診断
系統的亜区域切除のための術前画像診断
virtual anatomical rejection of the couinaud's segment using three-dimensional computed tomography
小林 聡
1
,
清水 明
1
,
山田 哲
2
,
横山 隆秀
1
,
中田 岳成
1
,
本山 博章
1
,
角谷 眞澄
2
,
宮川 眞一
1
Akira KOBAYASHI
1
,
Akira SHIMIZU
1
,
Akira YAMADA
2
,
Takahide YOKOYAMA
1
,
Takenari NAKATA
1
,
Hiroaki MOTOYAMA
1
,
Masumi KADOYA
2
,
Shinichi MIYAGAWA
1
1信州大学医学部 第一外科
2信州大学医学部 放射線科
1First Department of Surgery,Shinshu University School of Medicine
2Department of Radiology,Shinshu University School of Medicine
キーワード:
肝細胞癌
,
亜区域切除術
,
術前シミュレーション
Keyword:
肝細胞癌
,
亜区域切除術
,
術前シミュレーション
pp.199-204
発行日 2012年5月15日
Published Date 2012/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100555
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要旨
系統的亜区域切除を施行するうえで重要な画像所見は,①門脈の分岐形態,②担癌門脈枝の同定と腫瘍との位置関係,③切離の際のランドマークとなる肝静脈の走行とその分岐形態である.これらの情報をもとに,術者は処理する血管,温存すべき血管の走行や腫瘍との位置関係などを立体的にイメージすることが重要である.近年,肝シミュレーションソフトを用いた仮想肝切除により,残肝容積やうっ血域の容積計算,温存すべき肝静脈の仮想切離面への描出,腫瘍から肝切離面までの距離などの評価が可能となった.これにより立体イメージの構築やその共有は以前より容易なものとなった.
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