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特集 肝癌―治療計画・支援のための画像診断
序説
肝癌―治療計画・支援のための画像診断
Diagnostic imaging of therapy planning and support for liver malignancy
佐藤 彰一
1
,
長谷川 潔
1
,
菅原 寧彦
1
,
國土 典宏
1
Shouichi SATOU
1
,
Kiyoshi HASEGAWA
1
,
Yasuhiko SUGAWARA
1
,
Norihiro KOKUDO
1
1東京大学医学部附属病院 肝胆膵外科・人工臓器移植外科
1Hepato-Biliary-Pancreatic Surgery Division and Artificial Organ and Transplantation Surgery Division,Department of Surgery,Graduate School of Medicine,University of Tokyo
キーワード:
肝癌
,
画像診断
,
超音波
,
シミュレーション
,
ナビゲーション
Keyword:
肝癌
,
画像診断
,
超音波
,
シミュレーション
,
ナビゲーション
pp.195-198
発行日 2012年5月15日
Published Date 2012/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100554
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はじめに
肝癌の診断にはCTやMRIを中心とした画像診断が不可欠である.しかし,これらのモダリティによって得られた画像データには,単に肝癌の質的診断に有用な情報が含まれるだけでなく,肝機能の評価や,治療のシミュレーション・ナビゲーションにも活用できる情報が豊富に含まれており,近年肝癌の治療計画や治療支援において,画像データをいかに駆使するかという点に注目が集まっている.
このような進歩の要因は,MDCT(multidetector-row CT)やMRIをはじめとした撮像機器の発達によって膨大かつ精緻な画像データが得られるようになったこと,またMRIや超音波検査における新たな造影剤が開発されたこと,さらには優れた3次元シミュレーションソフトやナビゲーションシステムが導入されたことなど,多岐にわたる(表1).
本稿では,肝癌の治療計画や治療支援に有用な画像診断の歴史と進歩について概説する.
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