増刊号 術前画像の読み解きガイド—的確な術式選択と解剖把握のために
Ⅳ 肝臓
腹腔鏡下肝S7亜区域切除
三島 江平
1
,
若林 大雅
1
,
藤山 芳樹
1
,
若林 剛
1
Kohei MISHIMA
1
1上尾中央総合病院肝胆膵疾患先進治療センター
キーワード:
腹腔鏡下肝S7亜区域切除
,
Glissonean approach
,
術前シミュレーション
Keyword:
腹腔鏡下肝S7亜区域切除
,
Glissonean approach
,
術前シミュレーション
pp.196-200
発行日 2022年10月22日
Published Date 2022/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213908
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腹腔鏡下解剖学的肝切除において,肝葉切除および肝区域切除の定型化が進む一方,肝亜区域切除については,2021年に開催されたPrecision Anatomy for Minimally Invasive HBP Surgery(PAM-HBP Surgery Consensus)会議1)で改めて定義された担癌グリソン領域の一括切除という共通認識はあるものの,その至適なアプローチ法については一定の見解は得られていない.腹腔鏡下肝S7亜区域切除は最も難しい術式の一つとされているが,当院ではGlissonean approach先行によるICG蛍光ガイド下肝切除を肝亜区域切除を含む解剖学的肝切除の標準としており,本稿では定型化された肝S7亜区域切除の手術手技を紹介するとともに,本術式に必要となる術前画像の解剖把握と3Dシミュレーションについて言及する.
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