必読 最新の肝切除(その1)
最新の亜区域同定法
三輪 史郎
1
,
宮川 眞一
1信州大学 外科
キーワード:
Indigo Carmine
,
Indocyanine Green
,
肝細胞癌
,
肝切除
,
術中期
,
穿刺
,
Glisson鞘
,
超音波造影検査
Keyword:
Hepatectomy
,
Carcinoma, Hepatocellular
,
Intraoperative Period
,
Indigo Carmine
,
Indocyanine Green
,
Punctures
pp.375-378
発行日 2010年4月1日
Published Date 2010/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2010147108
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幕内らがindigocarmineによる染色法を用いた系統的亜区域切除術を開発し、また高崎らは肝区画の概念に基づいた方法を開発し、現在広く施行されている。最近報告されている新しい同定法にindocyanine green(ICG)を用いた方法、術中造影超音波を用いた系統的肝切除がある。いずれの方法でも脈管解剖を十分に理解し、超音波操作や手技に習熟しなければ正確な同定はできない。染色法は簡便であるがICGを用いることでより明瞭に描出できるためたいへん有用であり、今後さらなる応用が期待される。
©Nankodo Co., Ltd., 2010