Japanese
English
特集 肝胆膵のIntervention―エキスパートからのメッセージ
経皮経肝的アプローチ―門脈枝塞栓術
Percutaneous transhepatic portal vein embolization
伊神 剛
1
,
西尾 秀樹
1
,
江畑 智希
1
,
横山 幸浩
1
,
菅原 元
1
,
深谷 昌秀
1
,
上原 圭介
1
,
梛野 正人
1
Tsuyoshi IGAMI
1
,
Hideki NISHIO
1
,
Tomoki EBATA
1
,
Yukihiro YOKOYAMA
1
,
Gen SUGAWARA
1
,
Masahide FUKAYA
1
,
Keisuke UEHARA
1
,
Masato NAGINO
1
1名古屋大学大学院医学系研究科 腫瘍外科
1Division of Surgical Oncology,Department of Surgery,Nagoya University Graduate School of Medicine,Nagoya
キーワード:
経皮経肝門脈枝塞栓術
,
同側穿刺法
,
PTPE
Keyword:
経皮経肝門脈枝塞栓術
,
同側穿刺法
,
PTPE
pp.121-126
発行日 2009年3月15日
Published Date 2009/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100129
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要旨
門脈枝塞栓術は,「肝臓を小さく取って大きく残す」ことを目的として,根治切除のために広範囲肝切除術が必要となる胆道癌肝切除症例に広く普及している.門脈枝塞栓術の方法のうち,経皮経肝門脈枝塞栓術(percutaneous transhe atic portal vein embolization;PTPE)は局所麻酔下で簡便に施行可能で,特に同側穿刺法は門脈枝塞栓術後の出血の心配もなく安全である.その手技の要点は,超音波ガイドによる確実な門脈枝の穿刺と,門脈造影により得られた門脈像での肝内門脈枝の正確な同定につきる.この原則が守られれば,「コツ」と「慣れ」は必要であるが,同側穿刺法によるPTPEは誰にでも安全に施行可能である.本稿では,同側穿刺法によるPTPEの「コツ」と術中トラブル対策について解説した.
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