--------------------
編集後記
角谷 眞澄
pp.672
発行日 2010年9月15日
Published Date 2010/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100314
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
世界中が興奮の坩堝と化したワールドカップの熱い戦いは,スペクタクルなサッカーで観衆を魅了したスペインの勝利で幕を閉じた.ベスト4を夢見た日本は,パラグアイとのPK戦までもつれこんだ決勝トーナメント初戦で破れベスト16に終わったが,2014年のブラジル大会でのベスト8入りの目標が現実味を増してきた.
今回の南アフリカ大会では,“日本代表チームは崩壊寸前”との直前情報にファンの誰もが予選敗退を覚悟した.ところが,カメルーンとの開幕戦セレモニーで,メンバー全員が肩を組み「君が代」を斉唱する姿には,チームの一体感がみてとれた.守勢から攻撃に転じ,見事に勝利をたぐり寄せた.オランダ戦で敗れはしたが,攻める姿勢を失わず,次への期待を大いに抱かせるできだった.そして,デンマーク戦での,世界を驚かせた2発のフリーキックと極めつきの3点目へと結実していった.戦う度に結束力が増し強くなっていくチームを目の当たりにして,湧き上がる充実感に浸ることができた.
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.