Japanese
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特集 肝胆膵の転移性腫瘍
総説
胆膵の転移性腫瘍―病理
Pathology of metastatic biliary or pancreatic cancer
関 誠
1
,
柳澤 昭夫
2
Makoto SEKI
1
,
Akio YANAGISAWA
2
1癌研有明病院 肝胆膵外科
2京都府立医科大学大学院 人体病理
1Department of Hepato-Biliary-Pancreatic Surgery,Cancer Institute of the JFCR
2Department of Pathology,Kyoto Prefectural University of Medicine
キーワード:
転移性胆腫瘍
,
転移性膵腫瘍
,
病理
Keyword:
転移性胆腫瘍
,
転移性膵腫瘍
,
病理
pp.573-584
発行日 2010年9月15日
Published Date 2010/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100301
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要旨
当院における転移性胆膵腫瘍27例の原発臓器内訳は,胆道4:胃・乳腺・腎臓・大腸各1例,膵臓23:腎臓8例,大腸5例,子宮・卵巣・軟部組織平滑筋肉腫各2例であった.転移巣の組織所見から以下の特徴がみられた.①転移形式は,血行性18/27例,膵周囲リンパ行性転移からの膵浸潤6/27例,さらに膵周囲腹膜転移からの膵浸潤3/27例であった.②転移巣辺縁の浸潤様式はINFβまたはγが14/27,リンパ管侵襲陽性9/27であり,原発巣が浸潤型であれば転移巣も浸潤型であることが多い.③膵転移巣の7/23例(30%)に主膵管内進展がみられた.胆膵への転移巣には,原発癌とほぼ同等の浸潤様式,リンパ管侵襲または静脈侵襲がみられることが多い.
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