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特集 肝胆膵の悪性腫瘍の早期診断をめざして―ハイリスクグループの設定と画像診断
前癌病変の病理
膵癌の前癌病変の病理
Pathology of the precursor lesions of the infiltrating pancreatic ductal adenocarcinoma
福嶋 敬宜
1
Noriyoshi FUKUSHIMA
1
1自治医科大学 病理診断部
1Department of Diagnostic Pathology,Jichi Medical University Hospital,Tochigi
キーワード:
膵上皮性腫瘍性病変
,
膵管内乳頭粘液性腫瘍
,
粘液性嚢胞腫瘍
,
acinar-to-ductal metaplasia
,
膵癌前駆病変
Keyword:
膵上皮性腫瘍性病変
,
膵管内乳頭粘液性腫瘍
,
粘液性嚢胞腫瘍
,
acinar-to-ductal metaplasia
,
膵癌前駆病変
pp.161-166
発行日 2010年3月15日
Published Date 2010/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100242
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要旨
膵癌の早期診断のためには,その早期像,初期像,前駆病変などを解明していくことが必須である.現在膵癌の前駆病変で直系と考えられているのは,膵上皮性腫瘍性病変(PanIN)であるが,膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN),粘液性囊胞腫瘍(MCN)も浸潤性腺癌に進展することがあり,前駆病変ととらえることもできる.ほかに比較的以前から膵癌の内分泌細胞発生説があり,また最近ではacinar-to-ductal metaplasiaや膵癌幹細胞の存在が話題になってきている.これらの早期病変を画像でとらえることは必ずしも容易ではないが,実像とともに二次的所見などの理解も画像の読みに役立つ可能性がある.
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