Japanese
English
特集 Interventional US
膵癌に対するEUSガイド下穿刺療法
EUS-Guided Therapy for Pancreatic Cancer
入澤 篤志
1
,
高木 忠之
1
,
引地 拓人
2
,
渋川 悟朗
1
,
若槻 尊
1
,
今村 秀道
1
,
高橋 祐太
1
,
佐藤 愛
1
,
佐藤 匡記
1
,
池田 恒彦
1
,
鈴木 玲
1
,
小原 勝敏
2
,
大平 弘正
1
Atsushi IRISAWA
1
,
Tadayuki TAKAGI
1
,
Takuto HIKICHI
2
,
Goro SHIBUKAWA
1
,
Takeru WAKATSUKI
1
,
Hidemichi IMAMURA
1
,
Yuta TAKAHASHI
1
,
Ai SATO
1
,
Masaki SATO
1
,
Tsunehiko IKEDA
1
,
Rei SUZUKI
1
,
Katsutoshi OBARA
2
,
Hiromasa OHHIRA
1
1福島県立医科大学医学部内科学第二講座
2福島県立医科大学附属病院内視鏡診療部
1Department of Second Internal Medicine, Fukushima Medical University, Fukushima
2Department of Endoscopy, Fukushima Medical University Hospital, Fukushima
キーワード:
Interventional EUS
,
EUSガイド下穿刺術
,
膵癌
,
局注療法
,
樹状細胞
Keyword:
Interventional EUS
,
EUSガイド下穿刺術
,
膵癌
,
局注療法
,
樹状細胞
pp.249-255
発行日 2008年5月15日
Published Date 2008/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100045
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要旨
超音波内視鏡下穿刺吸引生検(EUS-FNA)が確立された現在,次のステップとして Interventional EUSによる治療がさまざまな疾患に対して施行されるようになった.その中でも,癌治療は最も注目される分野の1つである.切除不能膵癌の予後は不良であり,新しいアプローチによる膵癌治療が模索されている.これまでに報告されているInterventional EUSによる膵癌治療は,EUS下穿刺術を「delivery system」として応用している.この方法はさらに2つ,①EUS-fine needle injection(EUS-FNI)技術を用いたdrug delivery,②特殊デバイスを病変に直接穿刺して焼灼などの治療を行うものに大別され,前者で注入される agentとしては,物理化学的なものとして抗癌剤やエタノール,組織内照射用微小線源など,分子生物学的なものとして各種遺伝子,また免疫学細胞的方法として免疫担当細胞等が報告されている.また,後者としては,ラジオ波焼灼治療や光線力学的治療などがある.いずれも今後の新たな膵癌治療の可能性を感じさせる魅力的な方法である.
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