技術講座 超音波技術の新しい展開
エコー下穿刺―胆膵の診断と治療
山口 武人
1
,
石原 武
1
,
杉浦 信之
1
,
税所 宏光
1
1千葉大学大学院腫瘍内科学
pp.753-758
発行日 2002年11月15日
Published Date 2002/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900480
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●はじめに
エコー像をリアルタイムに観察しながら,細径針を用いて臓器を穿刺するエコー下穿刺の技術が開発されて以来,診断治療に広く応用されてきた1).なかでもエコー下の胆管造影検査(percutaneous trans-hepatic cholangiography:PTC)は胆道疾患に対する有用な画像診断法として認められてきた1).また,PTCの手技を治療に発展させた経皮経肝胆管ドレナージ(percula-neous trans-hepatic biliary drainage:PTBD)は閉塞性黄疸に対する非手術治療であり,現在一般に広く行われている1,2).
また,エコー下穿刺は生検針を用いて腫瘍性病変の鑑別診断に応用され,直接細胞あるいは組織を得て確定診断が下せるという,画像診断にはない利点を有している1,3,4).
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