発行日 2003年2月1日
Published Date 2003/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2003197825
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMT)は特異な形態を示す低悪性度の膵腫瘍として注目されている.IPMTの存在診断はUSやCTなどの一般的な画像診断でも容易であるが,良悪性の鑑別はしばしば困難であり,正診率は60%前後にすぎない.著者等は従来,IPMTの診断に経口的膵管鏡検査(POPS)を用いており,その診断能を検討してきた.良悪性の鑑別能は70%以上であり,また主膵管連続進展も65%の症例で評価可能であった.術前診断に基づく縮小手術も約20%に行われた.POPSはIPMTの治療方針決定に有用と考えられる
©Nankodo Co., Ltd., 2003