講座 最新の消化器CT診断
胆道,膵管系の三次元画像―MPR法ならびにmin-MIP法
山下 康行
1
,
中山 義晴
1
1熊本大学医学部放射線医学講座
pp.748-752
発行日 2002年11月15日
Published Date 2002/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900479
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膵頭部領域は解剖学的構造が複雑であり,この領域の病変に対する評価には詳細な解剖学的情報を必要とする.胆管・膵管病変の非侵襲的検査法としてMRCPが有効とされているが,MRCPは空間分解能が低く,十二指腸乳頭部領域において腸管内容液からのアーチファクトのため詳細な観察が困難なことがある.
Multidetector helical CT (MD-CT)を用いたMPR画像では任意の断面を高い分解能で観察することが可能であり,膵頭部付近の病変の評価に有用である.
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