Japanese
English
特集 肝細胞癌の病態と新しい治療戦略
肝細胞癌の進展度診断―正しい治療法選択のために
Accessment of the Extension of Hepatocellular Carcinoma
近藤 浩史
1
,
兼松 雅之
1
,
松尾 政之
1
,
五島 聡
1
,
星 博昭
1
Hiroshi KONDO
1
,
Masayuki KANEMATSU
1
,
Masayuki MATSUO
1
,
Satoshi GOSHIMA
1
,
Hiroaki HOSHI
1
1岐阜大学医学部放射線・腫瘍・画像医学
1Department of Clinical Radiology, School of Medicine, Gifu University
キーワード:
肝臓
,
肝細胞癌
,
CT
,
MRI
Keyword:
肝臓
,
肝細胞癌
,
CT
,
MRI
pp.419-425
発行日 2002年7月15日
Published Date 2002/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900429
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本稿では肝細胞癌の進展度診断におけるCTとMRIの役割について概説した.多血性であることが多い肝細胞癌の診断には造影剤を用いたダイナミック検査が必須である.従来より任意の断面が得られるMRIは進展度診断においてより多くの情報を提供してきたが,多検出器型ヘリカルCTの出現により,CTでも任意の断層像が再構成できるようになり,進展度診断に貢献している.肝癌取扱い規約第4版が2000年11月に改定され,臨床的立場からVp4,B4が復活した.また,肝細胞癌はしばしば門脈や肝静脈へ進展し,肺,骨,リンパ節,副腎に転移するため,全身を広くカバーする画像診断の役割は大きい.
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