Japanese
English
特集 自己免疫性膵炎とその周辺
自己免疫性膵炎の治療と長期経過
The Therapy and Clinical Course of Autoimmune Pancreatitis
宮川 宏之
1
,
須賀 俊博
1
,
藤永 明
1
,
長川 達哉
1
,
平山 敦
1
,
岡村 圭也
1
,
阿部 環
1
,
岡 俊州
1
Hiroyuki MIYAKAWA
1
,
Toshihiro SUGA
1
,
Akira FUJINAGA
1
,
Tatsuya NAGAKAWA
1
,
Atsusi HIRAYAMA
1
,
Keiya OKAMURA
1
,
Tamaki ABE
1
,
Toshihiro OKA
1
1札幌厚生病院第二消化器科
1Second Department of Gastroenterology, Sapporo Kosei Hospital
キーワード:
自己免疫性膵炎
,
ステロイド療法
,
腫瘤形成性膵炎
Keyword:
自己免疫性膵炎
,
ステロイド療法
,
腫瘤形成性膵炎
pp.91-95
発行日 2002年1月15日
Published Date 2002/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900377
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自己免疫性膵炎(autoimmune pancreati-tis:AIP)の8例を検討した.男性7例,女性1例であり,高ビリルビン血症は4例に,上腹部痛は3例に見られた.初発時に膵腫大と下部胆管狭窄は7例に認められ,膵酵素は3例で上昇し,4例に糖尿病の合併がみられた.膵腫瘤として1例は切除された.ステロイド治療は2例で行われ効果があったが,その後は膵の萎縮がみられた.ステロイドを投与せず経過を観察した5例のうち3例で膵は萎縮し,2例は膵腫大が消失した.経過中に2例(ステロイド投与と非投与例1例ずつ)で膵石の出現と,また1例で経過中にPSCと思われるびまん性の肝内胆管狭窄が出現した.
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