Japanese
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特集 肝内胆管癌の肉眼分類と画像
肝内胆管癌の特殊型
4 血流に富む症例
Intrahepatic Cholangiocarcinoma with Contrast-Enhancing in Hepatic Arterial Phase
山本 雅一
1
,
松村 直樹
1
,
高崎 健
1
Masakazu YAMAMOTO
1
,
Naoki MATSUMURA
1
,
Ken TAKASAKI
1
1東京女子医科大学消化器外科
1Department of Surgery, Institute of Gastroenterology, Tokyo Women's Medical University
キーワード:
肝内胆管癌
,
肉眼型
,
腫瘍濃染像
Keyword:
肝内胆管癌
,
肉眼型
,
腫瘍濃染像
pp.635-639
発行日 2001年9月15日
Published Date 2001/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900335
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血管造影やダイナミックCTの動脈相で濃染する肝内胆管癌は,肉眼形態としては腫瘤形成型と胆管内発育型であった.胆管浸潤型では動脈相で濃染する腫瘍はみられなかった.大型の腫瘤形成型肝内胆管癌で血流に富む腫瘍は組織型が細胆管細胞癌で,中心部の線維性結合織の領域が少なかった.また小型の腫瘤形成型肝内胆管癌では血管造影あるいはダイナミックCT動脈相で濃染する腫瘍が多く,大型とは血流動態が違うことが推測された.また胆管内発育型肝内胆管癌(乳頭腺癌)にても血管造影,ダイナミックCT動脈相にて濃染所見が得られた.肝内胆管癌の動脈相の造影効果は,肉眼型,大きさ,組織型,腫瘍内部の線維性結合織の割合が関与していると考えられた.
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