Japanese
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特集 肝内胆管癌の肉眼分類と画像
肝内胆管癌の特殊型
3 粘液産生を伴う症例
A Rare Type of Intrahepatic Cholangiocarcinoma: Mucin-Producing Cases
黒川 幸典
1
,
蓮池 康徳
1
,
武田 裕
1
,
辻仲 利政
1
,
池田 昌弘
2
Yukinori KUROKAWA
1
,
Yasunori HASUIKE
1
,
Yutaka TAKEDA
1
,
Toshimasa TSUJINAKA
1
,
Masahiro IKEDA
2
1国立大阪病院外科
2国立大阪病院消化器科
1Department of Surgery, Osaka National Hospital
2Department of Gastroenterology, Osaka National Hospital
キーワード:
粘液産生
,
肝内胆管癌
,
胆管細胞癌
,
乳頭状腺癌
,
PTCS
Keyword:
粘液産生
,
肝内胆管癌
,
胆管細胞癌
,
乳頭状腺癌
,
PTCS
pp.629-633
発行日 2001年9月15日
Published Date 2001/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900334
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肝内胆管癌の一部に粘液産生を伴うものがある.今回,われわれが経験した2例を紹介し,画像診断を中心としたその特徴について報告した.症例1は54歳の女性で全身倦怠感を主訴に来院し,精査にて左肝内胆管原発の粘液産生性肝内胆管癌が疑われた.肝左葉切除術を施行したところ,B3分枝を中心とした乳頭状腺癌が認められた.術後2年4か月を経過した現在,無再発生存中である.症例2は61歳の女性で黄疸を主訴に来院し,ERCPでは右肝管より乳頭状に隆起した腫瘍が認められ,PTCS下の生検にて乳頭状腺癌と診断された.手術を勧めるも拒否されたため,肝動注化学療法および胆道鏡下レーザー焼灼を行ったが,初診から1年2か月後に原癌死した.
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