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特集 十二指腸乳頭部腫瘍―診断と治療をめぐる最近の話題
序/十二指腸乳頭部腫瘍の最近の話題
Tumor of the Papilla of Vater : Recent Advance in Pathology, Diagnosis and Treatment
山雄 健次
1
Kenji YAMAO
1
1愛知県がんセンター消化器内科
1Department of Gastroenterology, Aichi Cancer Center Hospital
キーワード:
乳頭部癌
,
局所解剖
,
内視鏡診断
,
内視鏡治療
,
遺伝子異常
Keyword:
乳頭部癌
,
局所解剖
,
内視鏡診断
,
内視鏡治療
,
遺伝子異常
pp.155-157
発行日 2001年3月15日
Published Date 2001/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900268
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はじめに
十二指腸乳頭部は十二指腸,胆管,膵臓の中間に位置する極めて小範囲の領域である.解剖も複雑で,しかも疾患の発生頻度も比較的低い.したがって,消化管病変を中心として記述された本や雑誌,肝・胆・膵を中心として記述された本や雑誌のいずれにおいても取り挙げられる可能性はあるが,現実には記載が極くわずかであったり,全くないこともある.しかし,乳頭部は病態生理学的には極めて大事な部位であり,また膵・胆道疾患の診断や治療に際しても乳頭部を抜きにしては語れないほどの重要性を持つ.ここでは診断や治療の基礎となる十二指腸乳頭部の解剖を簡単に記し,その理解を深めていただきたいと思う.次いで十二指腸乳頭部腫瘍の最近の話題について取り挙げてみたい.
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