Japanese
English
今月の主題 十二指腸の上皮性腫瘍
序説
十二指腸腺腫・癌(非乳頭部)の診断と治療─最近の動向
Introduction
蔵原 晃一
1
Koichi Kurahara
1
1松山赤十字病院胃腸センター
キーワード:
十二指腸
,
腺腫・癌
,
腫瘍様病変
,
内視鏡診断
,
内視鏡治療
Keyword:
十二指腸
,
腺腫・癌
,
腫瘍様病変
,
内視鏡診断
,
内視鏡治療
pp.1515-1518
発行日 2016年11月25日
Published Date 2016/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403200761
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はじめに
内視鏡による上部消化管スクリーニング検査の普及を背景に,近年,十二指腸腫瘍に遭遇する機会が増加し,特に十二指腸腺腫・癌の早期診断と低侵襲治療の必要性が高まりつつある.しかし,十二指腸腺腫・癌は,その頻度の低さから癌取扱い規約がないなど,食道・胃・大腸に比べて未解決の課題が多く,内視鏡治療の適応や治療法選択に関する明確な指針は依然確立されていない.
本特集は「十二指腸の上皮性腫瘍」を主題として企画された.非乳頭部十二指腸上皮性腫瘍の中から神経内分泌腫瘍(neuroendocrine tumor ; NET)を除外した腺腫・癌を主たる対象とし(Table 1),十二指腸腺腫・癌の病理診断,内視鏡診断,治療適応と治療法に関する最新の知見を収載した.
本誌において,十二指腸腫瘍が特集として取り上げられるのは,46巻11号(2011年)の「十二指腸の腫瘍性病変」以来,5年ぶりである.
本稿では,非乳頭部十二指腸腺腫・癌に関する最近5年間の動向を,①十二指腸の腫瘍様病変と胃型腺腫・癌,②十二指腸腺腫・癌の術前診断,③治療の3つの観点から,論文のレビューを含め,概説する.
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