講座 MRIの基礎から臨床応用
MRIの特徴―CTと対比して
新本 弘
1
1慶應義塾大学医学部放射線診断科
pp.587-592
発行日 1999年7月15日
Published Date 1999/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900087
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はじめに
MRIはその導入以来進歩を続けており,MRI検査に対する概念も常に変化している.数年前までは肝・胆・膵領域の画像診断はCTが主体であり,MRIはその有用性が限定されていた.しかし,近年の装置自体の性能向上と高速撮像法との組み合わせにより,分解能の向上と撮像時間の短縮が可能となり,その診断価値はCTを凌駕するものとなってきている.上腹部においては呼吸停止下での検査が主体になり,またMR-cholangiopancreatography(MRCP)や臓器特異性造影剤などMRIならではのユニークな検査法も登場している.ここでは昨今のMRIの特徴をCTと対比して述べることにする.
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