Japanese
English
特集 膵癌の進展度診断
USによる膵周囲浸潤(S,RP)の診断
Assessment of Tumor Extension of Pancreatic Cancer with Ultrasound
今井 英夫
1
,
堀口 祐爾
1
,
鈴木 智博
1
,
坂本 宏司
1
,
久保 裕史
1
,
上松 正尚
1
,
豊田 秀徳
1
,
中村 祐子
1
,
林 隆男
1
,
浅野 正裕
1
,
伊東 逸朗
1
,
三沢 美帆
1
,
伊藤 隆雄
1
,
徳田 敦
1
,
鈴木 一男
1
,
刑部 恵介
1
,
堀口 明彦
2
,
宮川 秀一
2
Hideo IMAI
1
,
Yuji HORIGUCHI
1
,
Tomohiro SUZUKI
1
,
Hiroshi SAKAMOTO
1
,
Hiroshi KUBO
1
,
Masanao UEMATSU
1
,
Hidenori TOYOTA
1
,
Yuko NAKAMURA
1
,
Takao HAYASHI
1
,
Masahiro ASANO
1
,
Itsuro ITO
1
,
Miho MISAWA
1
,
Takao ITO
1
,
Atushi TOKUDA
1
,
Kazuo SUZUKI
1
,
Keisukc OSAKABE
1
,
Akihiko HORIGUCHI
2
,
Shuichi MIYAKAWA
2
1藤田保健衛生大学消化器内科
2藤田保健衛生大学消化器外科
1Department of Gastroenterology, Fujita Heaith University
2Department of Gastroenterological Surgery, Fujita Health University
キーワード:
膵管癌
,
進展度診断
,
体外式超音波検査
,
tissue harmonic imaging法
,
パワードプラ法
Keyword:
膵管癌
,
進展度診断
,
体外式超音波検査
,
tissue harmonic imaging法
,
パワードプラ法
pp.331-337
発行日 1999年5月15日
Published Date 1999/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900049
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体外式超音波検査(US)は,現在,膵管癌診断におけるスクリーニング検査として高い評価を得ている.しかし,膵前方被膜浸潤(S因子)や膵後面組織浸潤(RP因子)の膵周囲進展度診断の精密検査としては内視鏡超音波やヘリカルCTにadvantageがある.自験例197例から体外式USの描出能の推移をみてみると,最近5年間ではTS1で70%以上,TS2以上では90%以上で,存在診断能の著明な向上がみられた.一方,進展度診断能は最近5年間とそれ以前の16年間を正診率で比較するとS因子では72%,71%とほぼ同等であったが,RP因子では50%から75%と向上が認められた.誤診例は過小診断例が大半であったが,RP因子ではRP (+)と診断したうちの21%が過大診断であった.したがって,体外式USでS1,RP1を診断することはかなり困難であるものの,最近開発されたtissue harmonic imaging法とパワードプラ法を駆使することで診断能の向上が期待できるものと思われた.
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