Japanese
English
特集 PETは肝胆膵領域の画像診断を変えたか?
PETの新しい展開
[15O]water PETによる肝局所動脈・門脈血流量および血液量の定量
Quantification of Regional Hepatic Arterial and Portal Blood Flow and Blood Volume in the Liver Using [15O]water PET
谷口 弘毅
1
Hiroki TANIGUCHI
1
1京都府立与謝の海病院外科
1Department of Surgery, Kyoto Prefectural Yosanoumi Hospital, Kyoto
キーワード:
PET
,
[15O]water
,
肝血流量
,
肝血液量
,
FDG
Keyword:
PET
,
[15O]water
,
肝血流量
,
肝血液量
,
FDG
pp.577-588
発行日 2007年11月15日
Published Date 2007/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100629
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要旨 H215O静注動態法,C15O2吸入定常法によるポジトロンCTを用いて,肝局所血流量を動脈・門脈別に測定した.また,C15O 1回吸入定常法により肝局所血液量を測定した.転移性肝癌を内包する肝の非癌部肝局所動脈血流量は増加し,門脈血流量は減少していることが確認された.H215O静注動態法を繰り返して施行することにより,薬物負荷試験が可能であった.アンギオテンシンIIでは腫瘍血流量が保たれ,非癌部肝血流量が減少した.ドーパミンでは肝血流量が増加していることが確認された.FDG-PETにより腫瘍の糖代謝機能と血流量との関係を検討したところ,腫瘍の種類にかかわらず負の相関を示し,腫瘍の種類を超えて普遍的である可能性が示唆された.
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