講座 Q&Aで綴る画像診断学再考(第4回)
水を極める
山下 康行
1
1熊本大学大学院医学薬学研究部 放射線診断学部門
pp.410-414
発行日 2007年7月15日
Published Date 2007/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100602
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Q君はK大学の後期研修医.大学ではCTやMRIなど目にすることも多く,ある程度の画像なら読める.しかし,毎日先輩の読影を見よう見まねで勉強したが,最近病棟の雑用も多く,あまり画像診断についてしっかり勉強していなかったが,最近では少しコツもわかってきたような気がする.今回は水の話.
Y教授 前回の脂肪の話から,今回は水の話だ.特にMRIを使って水を追求してみよう.そもそもMRIという方法はみんなも知っているとおり,生体内のプロトンを画像化している方法だね.生体内では大部分のプロトンは水あるいは脂肪として存在する.その中でも圧倒的に水の量が多いので,ある意味,MRIは水のイメージングと考えても良いのだよ.
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