講座 Q&Aで綴る画像診断学再考(第3回)
脂肪を極める
山下 康行
1
1熊本大学大学院医学薬学研究部 放射線診断学部門
pp.301-306
発行日 2007年5月15日
Published Date 2007/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100587
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Q君はK大学の後期研修医.大学ではCTやMRIなど目にすることも多く,ある程度の画像なら読める.しかし,毎日先輩の読影を見よう見まねで勉強したが,最近病棟の雑用も多く,あまり画像診断についてしっかり勉強していないので,ちょっぴり自信もない.今日は何の講義だったっけ.
Y教授 今日は脂肪の話だ.今回から,少し話を掘り下げていこう.腹部領域では一般に空気を除くとおおかた軟部組織が中心で,CTではあまりコントラストがつかない.この中で脂肪はとてもユニークな存在だ.脂肪の診断はとても大事で,微量の脂肪を見つけて診断することでホームランを打てることもあるよ.
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