技術講座 超音波内視鏡ガイド下穿刺術(EUS-FNA)―私のコツ
第2回 福島県立医科大学付属病院消化器内科
入澤 篤志
pp.199-205
発行日 2007年3月15日
Published Date 2007/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100568
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はじめに
現在欧米では超音波内視鏡下穿刺吸引生検(Endoscopic ultrasound-guided fine needle aspiration:EUS-FNA)による病理診断が臨床の場において重要な位置を占めている.米国ではEUS-FNAを施行できる医師は意外と少ないが,施行しない医師たち(消化器医のみならず呼吸器科,放射線科等の医師)の本法に対する理解が深く,施行可能な施設への紹介が盛んに行われている.筆者は2000年にUniversity of FloridaのEUSセンターでProf. Bhutani1)(現Director,Center for EUS,University of Texas medical brunch)の下でEUS-FNAを学び,2001年1月から当科での導入を図り,これまでに300症例を超えるEUS-FNAを行ってきた.また,本手技を応用した治療(膵囊胞ドレナージ,腹腔神経叢ブロック,がん治療など)も積極的に行っている.しかし,日本全体を見渡してみると,5年前に比して普及はしてきたものの欧米並みには至っていない.本稿では,筆者のこれまでの経験を基に超音波内視鏡下穿刺術の手技とコツについて解説し,普及に向けた提言も記す.
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