Japanese
English
特集 肝転移―その特性からみた診断と治療
肝転移の画像診断の進歩―US
Progress of Imaging Diagnosis of Metastasis : Liver Tumors by Using Ultrasonography
井上 達夫
1
,
工藤 正俊
1
Tatsuo INOUE
1
,
Masatoshi KUDO
1
1近畿大学医学部消化器内科
1Division of Gastoroenterology and Hepatology, Department of Internal Medicine, Kinki University School of Medicine, Osaka-Sayama
キーワード:
転移性肝癌
,
Bモード
,
カラードプラ
,
造影超音波
Keyword:
転移性肝癌
,
Bモード
,
カラードプラ
,
造影超音波
pp.468-474
発行日 2005年7月15日
Published Date 2005/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100533
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要旨 肝転移の超音波画像をBモード,カラードプラ,造影超音波検査の順に述べた.Bモードでは,ヤツガシラないしはカリフラワー型の所見や,多発性の辺縁の低エコー帯の厚い(Bull's eye sign)や,石灰化像,融解壊死像などが認められる.乏血性の転移巣では,カラードプラで癌細胞の増殖部である辺縁の低エコー帯のみに血流が認められる.また,既存の肝動脈,門脈,静脈が腫瘍に圧排され避けるように走行する場合があり,detoring patternの血流シグナルとして描出される.造影超音波検査のearly arterial phase(早期動脈相)では,腫瘍辺縁血流をより感度良く描出できる.また,post vascular phase(血管相以降の相)でのsweep scanでは,転移結節の存在診断が容易となる.
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