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特集 肝胆膵の救急画像
突発性胆囊穿孔
The Diagnosis and Treatment of Spontaneous Perforation of the Gallbladder
佐々木 睦男
1
Mutsuo SASAKI
1
1弘前大学医学部第二外科
1Second Department of Surgery,Hirosaki University School of Medicine
キーワード:
突発性胆囊穿孔
,
胆囊動脈血栓
,
胆汁性腹膜炎
Keyword:
突発性胆囊穿孔
,
胆囊動脈血栓
,
胆汁性腹膜炎
pp.235-238
発行日 2004年3月15日
Published Date 2004/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100348
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要旨 原因が特定できない突発性胆囊穿孔は比較的稀な疾患であるが,緊急手術を要するため早期診断が必要とされる.自験例2例を含めた本邦39報告例をもとに本疾患の病態と画像診断について概説した.本疾患は激しい腹痛で発症するが,血液検査では炎症所見は軽度であることが多い.USやCTでの緊満・腫大した胆囊と胆囊壁の不連続,さらに腹水や胆囊周囲の液体貯留等は有力な情報となる.腹腔穿刺にて胆汁性腹水を証明できれば確定診断が可能である.早期手術によりほとんどの症例は救命できるが,高齢者に多くみられることから,腹腔鏡による観察を含めた早期診断がきわめて重要である.
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