特集 急患・急変対応マニュアル―そのとき必要な処置と処方
Ⅳ 疾患ごとの救急処置法・処方
■急性症状を示す聴覚器疾患
突発性難聴
小川 郁
1
1慶應義塾大学医学部耳鼻咽喉科
pp.232-235
発行日 2013年4月30日
Published Date 2013/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102482
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Point
◆急性難聴では正確な問診をとり,鼓膜所見と聴力検査から伝音難聴と感音難聴の鑑別を行う。
◆突発性難聴が疑われる場合は安全に副腎皮質ステロイド投与が可能であることが確認できれば即日投与するが,確認ができない場合は翌日の通常外来での精密検査を予約するのみで,いったん帰宅させても問題はない。
◆突発性難聴の確定診断にはMRIを含めた精密検査が必要であるが,当面は突発性難聴を念頭においた治療を行うことを十分に説明しておく。
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