技術講座 超音波内視鏡(ラジアル走査式)による膵・胆道領域の描出法
第5回 胆囊を描出する
真口 宏介
1
,
斉藤 吉毅
2
1手稲渓仁会病院消化器病センター
2オリンパス(株)超音波事業推進部
pp.442-446
発行日 2004年5月15日
Published Date 2004/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100334
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
今回は胆囊の描出法について解説します.胆囊は,内腔に胆汁を貯留する囊状に膨らんだ管腔臓器であり,超音波検査に適した標的臓器です.このため現在では,EUSは体外式USに続いて行う精密検査法に位置付けられます.しっかり描出法を身に付けて下さい.
●胆囊観察時の注意点
胆囊は十二指腸下行脚,球部のほか胃前庭部からも観察できます.ただし,スコープの位置,先端の向きの違いによって描出される胆囊像が変わるので注意が必要です.このことが,一見簡単に思われる胆囊の描出が実は意外と難しい要因となっています.EUSによる胆囊全体の観察が難しいと感じられている先生方は,結構EUSに精通している方とも言えるでしょう.
では,まずスコ-プの向きの違いによる胆囊像の見え方の違いについて説明します.
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.