連載 早期膵癌診断へのアプローチ―画像と病理
多飲・多尿と膵体部腫瘍
山口 幸二
1
,
田中 雅夫
1
1九州大学大学院医学研究院臨床・腫瘍外科
pp.431-436
発行日 2004年5月15日
Published Date 2004/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100333
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[症例1]
患者 51歳,男性.
主訴 多飲,多尿と体重減少.
現病歴 1994年より口腔内アフタ,外陰部潰瘍を主訴としベーチェット病で近医通院していた.1999年健診で尿糖陽性を指摘されるも放置していた.2002年1月初旬より多飲,多尿が出現し,2か月で12 kgの体重減少を認めた.同年2月近医を受診した.空腹時血糖302 mg/dl,HbA1c 12.7%であり,精査加療目的で内科入院となった.入院時超音波で膵体部に1 cm大の膵腫瘍を指摘され,CT,ERCPでも膵癌が疑われ,手術目的で外科転科となった.
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