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特集 肝癌治療前後の画像
序/肝癌治療前後の画像診断の盲点
Pitfall of Imaging Diagnosis of Hepatocellular Carcinoma Before and After Treatment
工藤 正俊
1
Masatoshi KUDO
1
1近畿大学医学部消化器内科
1Department of Gastroenterrology and Hepatology,Kinki University School of Medicine
キーワード:
肝細胞癌
,
治療
,
画像診断
,
局所治療
Keyword:
肝細胞癌
,
治療
,
画像診断
,
局所治療
pp.463-465
発行日 2004年7月15日
Published Date 2004/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100300
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はじめに
近年,肝細胞癌の治療は急速に進歩してきた.すなわち,切除,経皮的治療(エタノール注入療法(PEIT),マイクロ波焼灼療法(PMCT),ラジオ波焼灼療法(RFA)),肝動脈塞栓療法(TAE)など,それぞれが急速に進歩してきている.これらの治療後の治療効果判定や再発判定において画像による評価は必ずしも容易ではない.手術後では肝の形態そのものが変化するし,局所療法では病巣に壊死や出血,あるいはシャントなどの血流異常がみられるため,複雑な変化を遂げる.このような条件下で病巣の病理学的変化を画像から正確に読影し,腫瘍の癌の生存や再発を正しく判定しなければならない.このような目的のためには肝癌治療後の画像診断の長所とピットホールを正しく認識して読影に当たる必要がある.
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