Japanese
English
特集 門脈圧亢進症の病態と治療
序/門脈圧亢進症の病態と治療―最近のトピックス
Pathophysiology and Treatment of Portal Hypertension
工藤 正俊
1
Masatoshi KUDO
1
1近畿大学医学部消化器内科
1Department of Gastroenterology and Hepatology, Kinki University School of Medicine
キーワード:
門脈圧亢進症
,
難治性静脈瘤
,
非硬変性門脈圧亢進症
,
肝内結節性病変
,
画像診断
Keyword:
門脈圧亢進症
,
難治性静脈瘤
,
非硬変性門脈圧亢進症
,
肝内結節性病変
,
画像診断
pp.697-699
発行日 2001年11月15日
Published Date 2001/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900343
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
本邦における肝疾患の臨床はウイルス性肝炎の治療,肝細胞癌の診断と治療,ならびに肝硬変に伴う門脈圧亢進症の診断と治療がその主体を占めていると言っても過言ではない.
古くより門脈圧亢進症の病因・病態生理・あるいは病理診断については多くの検討がなされてきている.また,近年の画像診断の進歩により門脈圧亢進症に伴う側副血行路の描出や解析,さらには胃・食道静脈瘤に対する内視鏡的治療(内視鏡的静脈瘤硬化療法:EIS,内視鏡的静脈瘤結紮療法:EVL,EIS・EVL併用療法:EISL)やIVR治療(バルーン下逆行性経静脈的閉塞術:B-RTO,経頸静脈的肝内門脈静脈短絡術:TIPS,門脈―大循環分流術)の進歩には目を見張るものがある.
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.