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はじめに
みなさん,こんにちは.今回より新たに6回にわたりコンベックス型超音波内視鏡検査の標準走査の解説を担当させて戴きます愛知県がんセンター消化器内科の山雄です.
連載は私にとって初めての経験で,スタートしてみないとどうなるか分からない部分が多くて正直言って非常に先行き不安ですが,頑張って執筆しようと考えておりますので宜しくお願いいたします.
前回までの6回は真口宏介先生がラジアル型超音波内視鏡検査の標準走査の解説を担当されました.真口先生の性格だと思いますが,その説明は実に微に入り,細に入り,具体的,丁寧,かつねちっこく書かれており,私自身も非常に勉強になりました.私はあのようにはとても書けそうにないので少々気が重いのですが,コンベックス型超音波内視鏡検査とその応用としての超音波内視鏡下穿刺術の普及を一心に願って連載を始めることに致します.
さて,ラジアル型超音波内視鏡検査の標準走査法は真口先生のご紹介にもあったように日本全国の6名の専門医が集まって3年にもわたって議論を重ね,完成させたものです.それを冊子として世に出したものを真口先生が詳細に解説されたものです.しかし残念ながらコンベックス型超音波内視鏡検査の標準走査法の冊子はありません.今やっとコンベックス型超音波内視鏡検査の標準化の委員会を立ち上げたところです.この結果は余りお待たせしないで公表したいと思っていますが,いずれにしてもコンベックス走査式の解説書なるものは現在ほとんど存在しないと言ってよいかと思います.
そこでまずお断りしたいことは,この連載は私の独断(努めて偏見はないように致しますが…)で標準走査法を記述することになるということです.これでは標準走査と言えないと私も思いますが,残念ながら参考にする教科書や資料がほとんどありません.この連載がコンベックス型超音波内視鏡検査の標準走査法確立の第一歩になることを願ってお引き受けした経緯がありますので御了承ください.したがって読者の方でこれらの連載に質問,異論,アイデアなどがあればどしどし御意見をお寄せください.連載の中で是非御紹介あるいは回答させていただきます.
みなさんとともにコンベックス走査式標準化のプロセスを歩みたく思っています.
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