Japanese
English
特集 急性膵炎―画像診断と治療選択
合併症の画像診断と治療対策
急性膵炎に合併する腹部領域のfluid・胸水
Acute Fluid Collections and Pleural Effusions Associated With Acute Pancreatitis
石原 武
1
,
山口 武人
1
,
蓼沼 寛
1
,
小林 照宗
1
,
中村 和貴
1
,
中川 彰彦
1
,
白井 嘉彦
1
,
須藤 研太郎
1
,
瀬坐 勝志
1
,
久保田 教生
1
,
太和田 勝之
1
,
税所 宏光
1
Takeshi ISHIHARA
1
,
Taketo YAMAGUCHI
1
,
Hiroshi TADENUMA
1
,
Akitoshi KOBAYASHI
1
,
Kazuyoshi NAKAMURA
1
,
Akihiko NAKAGAWA
1
,
Yoshihiko SHIRAI
1
,
Kentaro SUDOU
1
,
Katsushi SEZA
1
,
Norio KUBOTA
1
,
Katsuyuki TAWADA
1
,
Hiromitsu SAISHO
1
1千葉大学大学院腫瘍内科
1Department of Medicine and Clinical Oncology,Graduate School of Medicine Chiba University
キーワード:
急性膵炎
,
仮性囊胞
,
胸水
,
acute fluid collection
Keyword:
急性膵炎
,
仮性囊胞
,
胸水
,
acute fluid collection
pp.636-642
発行日 2004年9月15日
Published Date 2004/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100287
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要旨 急性膵炎の発症早期には炎症の程度に応じて後腹膜腔,腹腔に液体貯留(acute fluid collection),胸水貯留が認められる.これらは炎症に伴う滲出液が貯留したものであり,膵酵素を多量に含んでいる.これらの液体貯留,胸水は,膵炎の消退とともに消失もしくは被包化されていくself-limittingな経過をとる特徴がある.急性膵炎に伴う滲出液の貯留を主体とするこれらの病態とは本質的に異なる疾患概念として膵性腹水,膵性胸水がある.これらは慢性膵炎の経過中に見られることが多く,膵液が直接漏出することにより大量の腹水,胸水が貯留している病態のことである.
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