Japanese
English
特集 包括医療と肝胆膵画像―検査の流れはどう変わる?
膵炎の効率的画像診断
An Economically Efficient Approach in Imaging Diagnosis of Pancreatitis
正宗 淳
1
,
朝倉 徹
1
,
菅野 敦
1
,
下瀬川 徹
1
Atsushi MASAMUNE
1
,
Tooru ASAKURA
1
,
Atsushi KANNO
1
,
Tooru SHIMOSEGAWA
1
1東北大学大学院医学系研究科消化器病態学分野
1Department of Gastroenterology, Tohoku University School of Medicine
キーワード:
急性膵炎
,
慢性膵炎
,
造影CT
,
膵仮性囊胞
Keyword:
急性膵炎
,
慢性膵炎
,
造影CT
,
膵仮性囊胞
pp.759-769
発行日 2004年11月15日
Published Date 2004/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100264
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要旨 特定機能病院の入院医療費に導入された包括医療制度は,重症急性膵炎のような高い致死率を有する疾患においても,効率的な検査治療法の選択を要求する.急性腹症として緊急入院となることの多い急性膵炎においては,大部分の検査を包括医療の枠内で行わざるを得ない.重症度のみならず,スクリーニング,合併症検索,急性膵炎の原因検索といった病期や目的に応じた画像診断の選択が重要である.一方,慢性膵炎の診断に必要な検査のうちUS,EUS,CT,MRI/MRCPなどは外来で施行可能であり,ERCPなどはインターベンションや手術などの治療を前提とした入院で行うことが望ましい.現在これらの治療手技は包括外のコストを算定することが可能であるが,入院後の画像診断は必要最小限にとどめることにより包括医療制度に対応する必要がある.
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